野球観戦

f:id:emo106la83:20190602082932j:plain

金曜日に東京ドームへ行ってきた。会社でもらったチケットだったけど、応援しているジャイアンツの試合だ。残念ながら負けてしまったのだけど、とても良かった。何がって球場の雰囲気が。対戦チームは置いておいて、あの異様な盛り上がり。おじさんたちは競って可愛い女の子からビールを買い、少しでも覚えてもらおうと意気込んでいる。少し鼻の下も伸びている。選手のプレーにまるで親戚のおじちゃんのように感想を言い、大きい声で呼びかけたりもする。なんか世代関係なく男女なんかも関係なくその空間を楽しんでいるのがたまらなく好きだ。ちなみに、イライラしたときなんかに神宮にふらりと野球を見に行ったりもする。ジャイアンツ戦じゃなくても。屋外で観る野球もやはり良いのだ。コウモリも飛んでいる。東京ドーム試合の終盤、盛り上がる試合をよそに一緒に行っていた友人がグレープフルーツサワーを買った。いつもはビールなのに。「かわいかったから」やっぱり!ちなみに友人は女性。かわいいは男女問わず有効なのだ。

会社からの帰り道、ラジコでのラジオナイターも欠かせない。一駅手前で降りて歩くことが多いのだけど、たとえ負けていても、脇道に生えている草や花を見ながらだと若干さわやかな許しの感情が芽生えるし、歩いている自分を褒める気持ちもあって、穏やかに一日を終えることができる気になる。一度電車でBluetoothをオフにしたままイヤホンで聴こうとして、かなりの音量でナイターが流れるという失敗もした。赤面。すました顔してナイターかよ、という声が聞こえてきそうだった。

家でテレビ観戦することも多い。地上波での放送はぐっと減ってしまったけど、BSなんかではまだやっている。小さい頃は父の隣にちんまりと座ってよく観たものだけど、今はひとりで観る。しかも偉そうに采配をしたりしている。わたしも大人になったのだ。昨日もテレビで観ていた。かなり劣性だったけど、ビヤヌエバの満塁ホームランで同点に追いつき、阿部慎之介の400号ホームランで勝ち越した。いや、なんていうか久しぶり!この逆転する感じ。みんなの歓喜。試合はその後ごたごたして結局は勝ったのだけど(喜)。しかし、ひとりのプレーであれだけの人を感動させられることって本当に凄い。応援している人たちの驚いた顔や満面の笑顔。それに相手チームファンの悔しさとか。そこまで感情を揺さぶることができる人ってどれだけいるのだろう。今まではのほほんと観てて、ぎゃあぎゃあ騒いでいただけだったけど、昨日はすごく無の感情で観ていたせいか(よそ事を考えていた)、素直に届いてしまったのだ。やっぱり彼らは選ばれた人なのか、と。

それでも、観る側だけが知っている感動とか気づきがあるのだし、それはとても優しい時間に繋がっている気がして、それはそれで贅沢だなと思う。

それに、わたしの采配もかなりいい線いっていると思う。